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寺泊 養泉寺

養泉寺は文禄3(1594)年、信濃国(長野県)水内郡長沼村の歓喜踊躍山浄興寺の僧浄明が開いたお寺です。宗派は真宗大谷派。山号は光澤山。「つやさん」と読みます。


by yosenji
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秋彼岸会(平成29年) レポート

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9月23日(土)。
秋彼岸会・永代経法要が勤まりました。

季節の便りは不思議なものです。
この時期に合わせた様に咲き始める彼岸花を見ていると、つくづくそう感じます。

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この日も朝早くから当番の皆さんが集まって、お斎の準備をして下さいました。
中には新潟からわざわざ来られた方、また初めて当番に駆けつけて下さった方もおられました。
慣れないことが多かったと思いますが、そうやって参加して下さることを本当に嬉しく、有り難いことだなぁと思います。

料理が得意な人、手順ややることが分かっている人だけに声をかけるのではお寺の意味がないと私は思います。
料理が苦手な人、右も左も分からない人でも、大切な一人だからお寺は声をかけているのです。

この日は、男性の方々もたくさん当番に駆けつけて下さり、力仕事をたくさんしていただきました。
お蔭で祖父母や娘たちからも目を離すことなく、落ち着いて準備することが出来ました。

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お勤めは、『観無量寿経』と『正信偈』。
正信偈はいつもの通り皆で唱和いたしました。

そのまま私の法話。
私は、彼岸とは何かを自分でも考え直したかったので、「浄土真宗における彼岸」ということで、お話ししました。

寺泊は毎日のようにきれいな夕日を見ることが出来ます。
そんな夕日を見ていると、人間はやはりどこか内省的になるというか、「なぜ生きているのだろう」とか「私って何だろう」と思うように心がはたらく気がします。
彼岸には夕日が真西に沈むといわれます。
きっと昔の人々も今の私と同じ様に、真西に沈む夕日を見ながら、浄土に思いを馳せたのではないかと思うのです。

そんなところから、彼岸は一人一人の心の中にある世界、感じる世界ではないかということを話しました。
それは、彼岸の反対である「此岸」に生きていることがはっきりと感じられた時、それが機縁となって出遇っていける世界なのではないかと思います。
此岸とは、欲や煩悩に塗れた世界です。
それはどこか遠くの話ではなく、私の話です。

先日、ラジオを聞いていたら、台風18号の影響で県内の梨の収穫に大きな被害が出たと聞きました。
被害総額は2億円を超えるといいます。
それを聞いて咄嗟に、「今年は梨の値段が高くなるな」と思ったことがありました。
人の力、大地の力、流通の力、その他にも様々な「縁」によって私の口に運ばれて来る「苦労」の一口を、無意識に「円」に換算していく私がいました。
お彼岸を機縁にそういった私が知らされると同時に、それがまた機縁となって彼岸の、浄土のはたらきをいただき直すことが出来ます。
そんなことを、お話しさせていただきました。

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住職は、「茗荷」の由来となった周利槃陀伽(しゅりはんどく)の話をしました。
お釈迦様の弟子であった周利槃陀伽は、自分の名前すらも覚えられず忘れてしまうお弟子であったため、お釈迦様が首に名札をかけさせたそうです。
しかし、その名札をかけたことすらも忘れてしまい、とうとう亡くなるまで自分の名前を覚えられなかったといいます。
その周利槃陀伽の墓に行くと、見慣れない草が生えていたそうです。
周利槃陀伽は、自分の名前を荷って苦労してきた、ということで「名を荷う」ということから、この草に「茗荷」と名付けたと言われているそうです。

今でも、「茗荷を食べすぎると物忘れがひどくなる」という迷信があります。
それは、この周利槃陀伽の話が由来になっているそうです。

最後には、今日のお斎の味噌汁が「茗荷たっぷり」であることを紹介。
「食べ過ぎても物忘れはひどくならないですが、忘れてもいいです。またお参りして下さい!」

笑いとともに、二人の法話は終わり、庫裏にてお斎となりました。

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今日のお斎のメニュー
・お麩じゃが
・玉子豆腐
・カボチャとレンコンと椎茸の天ぷら
・葡萄
・ずいきの和え物
・ご飯(新米)
・茗荷の味噌汁
・高橋農産の草餅
・漬け物

法話にも出てきた茗荷の味噌汁は、茗荷たっぷりで大人の味。
また「肉じゃが」の肉をお麩に変えた「お麩じゃが」もとても美味しいアイディア料理。
お肉に負けないほどのボリューム感で、とっても美味しくいただきました!

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一日中、子どもたちも一緒になってお手伝いに駆け回ってくれました。
子どもは子どもなりに気を遣っている様です。

妹の方は、皆さんが帰る前に布団で寝てしまいました。
その寝顔を見てから、後片付けの終わったお勝手の皆さんを見送り、上の子と一緒に本を見に行きました。
工作や線引きのドリルを買う約束をしていました。

帰りにコンビニでアイスを買って、車で食べながら帰って来ました。
その後、疲れて寝るかと思ったらそのドリルに目をぎらつかせて、夜寝るまで、「もうやめて」って言うまではまっていました。
「子供が寝れば自分も休める」
そんな計算を見透かされているかの様でした(笑)

とにもかくにも皆さんお疲れ様でした。
来月はいよいよ報恩講です。
皆さんのお参りを、心よりお待ちしています。

by yosenji | 2017-09-27 00:00 | 養泉寺の雰囲気を知る | Comments(0)