
4月22日(土)。
平成29年の、寺泊の伝統行事 花まつりが行われました。
本当にいいお天気で、絶好の花まつり日和でした。
本会場の興琳寺さまの境内の桜。
可愛らしいお稚児様をはじめ、これから来る大勢の参拝者の方々を静かに待っているかの様でした。

午後1時。
出発会場の聖徳寺さまの本堂には、大勢の皆さんが集合。
次々に化粧をし、子どもたちはお稚児様に変身していきます。
思いがけない初体験に顔を顰める子、泣きそうになる子、もう慣れてる子、喜ぶ子。
それぞれの反応を被写体に、嬉しそうにシャッターを切る大人たち。

額に黒丸の眉を。
緊張した面持ちで目を瞑る女の子。
唇には真っ赤な紅を引き、お稚児様の化粧は完成!!

庫裡では寺方が談笑中。
寺泊地域には20を超える寺院があり、宗派も様々。
でもとても仲が良く、普段なかなか会えない分、ここぞとばかりに話します(笑)
この花まつりは、寺泊地域の寺方が一同に集まる行事なので、私もとても嬉しいです。

その頃、本堂では化粧を終えた子どもたちにお稚児様の衣装を着付けていきます。
男の子は緑を、女の子は赤をベースにした煌びやかな衣装に身を包みます。
初めての方は着付けに悪戦苦闘しながらも、周りの方と助け合い、教え合いながら着付けていきます。
この日は何と、38名ものお稚児様が参加してくれました。
本堂には元気な声が溢れていました。

いよいよおねりに出発です!!
聖徳寺さまの長い長い階段を一歩一歩降りてくるお稚児様たち。
寺方も各宗派の法衣、袈裟をつけ、彩とりどりに。
親御さんたちは我が子のベストショットを撮ろうと一生懸命です。

きれいな一列に並んだお稚児様。
本会場の興琳寺さまに向かって歩き出すと、沿道からは地域の皆さんの暖かい声援が聞こえます。
「今年は大勢らねぇ~!」
「いい天気でいかったねぇ~!」
知っている人ばかりの通りを、時々止まって話しながら歩きます。

沿道の皆さんには、風船とさくらんぼ飴を。
風船にはお釈迦様の姿がプリントされています。
大人だって、この日ばかりは童心に戻って。

ほら、がんばれがんばれ~!!
泣く子も、冠や帽子が取れちゃう子もいましたが、どの姿も本当に可愛くって何とも言えませんでした。






30分程のおねりを終え、ようやく本会場の興琳寺さまに到着です。
最後には疲れの色を見せる子どもたちもいましたが、この道のりを歩き切ったことは大きな思い出になると思います。
大人は、子ども以上に歩いて疲れた方が多かった様です(笑)
運動不足をこんなところで痛感しますよね。




子どもたちは着替えて、3時半からいよいよ花まつり法要。
今年度の寺泊地区仏教連合会会長の本光寺さまを導師に、寺泊仏連オリジナルの超宗派のお勤めを勤めます(笑)
その間に、子どもたち全員が灌仏(お釈迦様に甘茶をおかけすること)を行い、手を合わせます。
手取り足取り教えながら、慣れないながらも一生懸命に灌仏を行う子どもたち。
その周りを囲むようにお勤めの声が朗々と響き渡ります。

全員の灌仏が終わって、寺方が退堂すると、本光寺さまの法話へと続きます。
本光寺さまは、「いのち」について、子どもでも分かるように易しく丁寧に話して下さいました。
子どもたちはもちろん、大人たちも一緒に耳を澄まします。

その後は、アトラクション。
この日は、担当だった常禅寺さまが急用で来られなくなり、急遽私の担当となりました。
しかし、前日に聖徳寺さま、照明寺さま、南泉院さまの若さんにそれぞれ連絡し協力を依頼。
普段、三条教区の児童教化で行っている子ども会でのメニューをアレンジし、何とか乗り切ることが出来ました。
メニューは、人数集めゲーム、ひっくり返しゲーム、間違い探しゲームの三つをチョイス。
3月に名古屋で行った研修を生かして小道具を多用した間違い探しは結構盛り上がりました!!
急なお願いに協力してくれた若さんたちには、本当に助けてもらいました。


一日本当にご苦労様でした。
最後は乾杯し、皆でオードブルを囲みました。
お土産のケーキ、お菓子、記念の集合写真も全員に配り、あちこちで今日を振り返る話が聞こえてきました。
本会場の興琳寺さまには、お手伝いの方々を含め、大変お世話になりました。
準備や後片付け、本当にありがとうございました!!
花まつりが終わると、寺泊は5月の大祭に向けて動き出します。
それに先駆けて、花まつりが無事に終わって本当によかったです。
来年も、この花まつりが素晴らしい行事になることを願いつつ、また一日一日歩んでいこうと思います。
