ようせんじ 夏のこども会 2015 レポート
2015年 08月 29日
2011年、春。
東日本大震災直後に、僕は実家である養泉寺に帰った。
「教区にどんどん出ていきなさい」
父の言葉もあったが、私は言われなくともその方が自分の性に合っていると思っていて、何の躊躇いもなく教区の様々な活動に顔を出していった。
児童教化連盟が舵を取るこの「子ども会巡回」も、私が顔を出し続けたそんな活動の中の一つだ。
帰って来た年から自坊で子ども会を始めた。
一年目。
配った直後にチラシがごみ箱に捨ててあるのを見た時には、悲しい気持ちになった。
それでもひっそりと、それでもちゃんと声を聴いていてくれる人がいて、子ども会をする事が出来た。
福祉施設で学んだノウハウを活かし、「子ども会」という行事が終わった後には、必ず自分への「報告書」を作成し、良かった点、改善点を事細かく分析した。
言うまでもなく、それを次に生かすためだ。
今まで、そんな4枚の報告書を通して分かった事がある。
それは、子ども会は寺の人間だけでやるのは無理があるということだ。
教区の仲間、地域の力、そしてもちろん家族の支え。
そういったものがなければ、絶対に成り立たないのが子ども会であり、もっと言えばお寺でもある。
「ようせんじ 夏のこども会 2015」を終え、養泉寺の子ども会は、「お寺の子ども会」から「地域の子ども会」になりつつあると感じた。
教区や地域の力なしに、出来る訳がない1時間。
たった1時間だが、夢の様な時間だった。
「人がたくさん来るかな?」とか「ちゃんと予定通りに出来るかな?」とか、そういうことを気にしなくてもいいんだ。
来た人たちと、お寺で過ごせば「子ども会」なんだと思った。
もちろん反省点も改善点も盛り沢山だ。
だけど今日は、少しだけでいいから、その余韻に浸らせてほしい。
それぐらい、地域の子どもたち、親御さん、児童教化連盟の仲間、業者さん、それぞれのフィールドで大活躍してくれた全ての人に感謝したい。
本当にありがとうございました!!
当日の様子
お講の後、猛スピードで肝試しのコースを作る!!
真っ暗になる前のコースの様子。
保育園の頃に、迷路を描くのが大好きだった性は、今でも生きている(笑)
こういうの、楽しくて仕方がない。
今年も、「あかりの恵光堂」さんに、照明のお手伝いをしてもらった。
去年とコースが全く違うため、事前に一度打ち合わせをして、当日はスムーズに準備に入ってもらった。
夜の道に、ぼんやりと光る灯りの光が、怖さと楽しさを掻き立てる。
夜7時直前。
それまでひっそりとしていた寺の境内に賑やかな声が響き渡ってくる。
階段の下から、本堂の裏から、子どもたちと親御さんたちが、続々と集合してくる。
子ども会は手を合わせるところから始まる。
本来であれば、偈文の一つでも上げれば良いのであろうが、時間の関係で出来ず。
その後、私からこの日のプログラムと注意点を説明する。
そして、仲間に一人一人自己紹介してもらう。
その後、グループ毎に肝試しへ出発。
この日のコースは屋外と屋内をミックスしたコース。
雨の予報があって心配したが、何とかもってくれて良かった。
怖いものが苦手なグループから怖いものどんとこいのグループへと、グラデーションをなぞる様にグループ分けし、順番に出発していってもらう。
去年とは違って泣く子が続出。
「去年がカレーの甘口だとしたら、今年は中辛と辛口の間」と紹介した渾身のコースは一部の子には本当に怖かったらしい。
でも、相変わらず一部の子は憎たらしいもんで、「全然怖くなかった~!!」と自慢げだ。
「本当は怖かったくせに…」と思いつつ、そんな感想もまた私のやる気を掻き立てる言葉だ。
肝試しが終わった子どもたちから「お菓子プール」か「うちわの絵描き」のどちらかへと移動してもらった。
写真はお菓子プールに集まる子どもたち(笑)
娘と一緒にこの夏散々遊んだビニールプールを、この日はお菓子で埋め尽くし、子どもたちに好きなものを(それなりに)好きなだけお土産として取って行ってもらった。
うまい棒の威力はやっぱり半端ない!!
うちわの絵描きも想像以上に盛り上がった。
時期がややずれたため、「これから使用するうちわを作る」というよりは、「この夏の思い出をうちわに書いて記録しておこう」といったニュアンスで提案した。
また、養泉寺のチラシに多用しているスタンプを自由に押せるようにした。
「養泉寺に来た記念に!!」と呼びかけることで、「スタンプラリー」をしているような感覚があったのか、多くの子どもたちが養泉寺のスタンプを記念に押していた。
どうかこの思い出が、少しでも長く心に残っています様に…。
最後は向拝にて西瓜を皆で食べ、記念写真。
夜遅くまでこうしてお寺で時間を過ごしてくれた皆さん。
また来年もやりますので、どうかチェックの程よろしくお願いいたします!!
嵐の様な時間が過ぎて…。
後片付けは一部明日に持ち越し。
最近、ちょっとだけ封印していた缶ビールを飲む。
入浴後、即バタンQの娘を見て、壮絶な1日であったことを振り返る。
毎年「ようせんじ 夏のこども会」は、8月前半の開催です。
今年は次女の出産予定日の関係で8月後半にさせてもらいましたが、またブログをチェックしていただければと思います。
関わってくれた皆さん、本当にありがとうございました!!
東日本大震災直後に、僕は実家である養泉寺に帰った。
「教区にどんどん出ていきなさい」
父の言葉もあったが、私は言われなくともその方が自分の性に合っていると思っていて、何の躊躇いもなく教区の様々な活動に顔を出していった。
児童教化連盟が舵を取るこの「子ども会巡回」も、私が顔を出し続けたそんな活動の中の一つだ。
帰って来た年から自坊で子ども会を始めた。
一年目。
配った直後にチラシがごみ箱に捨ててあるのを見た時には、悲しい気持ちになった。
それでもひっそりと、それでもちゃんと声を聴いていてくれる人がいて、子ども会をする事が出来た。
福祉施設で学んだノウハウを活かし、「子ども会」という行事が終わった後には、必ず自分への「報告書」を作成し、良かった点、改善点を事細かく分析した。
言うまでもなく、それを次に生かすためだ。
今まで、そんな4枚の報告書を通して分かった事がある。
それは、子ども会は寺の人間だけでやるのは無理があるということだ。
教区の仲間、地域の力、そしてもちろん家族の支え。
そういったものがなければ、絶対に成り立たないのが子ども会であり、もっと言えばお寺でもある。
「ようせんじ 夏のこども会 2015」を終え、養泉寺の子ども会は、「お寺の子ども会」から「地域の子ども会」になりつつあると感じた。
教区や地域の力なしに、出来る訳がない1時間。
たった1時間だが、夢の様な時間だった。
「人がたくさん来るかな?」とか「ちゃんと予定通りに出来るかな?」とか、そういうことを気にしなくてもいいんだ。
来た人たちと、お寺で過ごせば「子ども会」なんだと思った。
もちろん反省点も改善点も盛り沢山だ。
だけど今日は、少しだけでいいから、その余韻に浸らせてほしい。
それぐらい、地域の子どもたち、親御さん、児童教化連盟の仲間、業者さん、それぞれのフィールドで大活躍してくれた全ての人に感謝したい。
本当にありがとうございました!!
当日の様子
お講の後、猛スピードで肝試しのコースを作る!!
真っ暗になる前のコースの様子。
保育園の頃に、迷路を描くのが大好きだった性は、今でも生きている(笑)
こういうの、楽しくて仕方がない。
今年も、「あかりの恵光堂」さんに、照明のお手伝いをしてもらった。
去年とコースが全く違うため、事前に一度打ち合わせをして、当日はスムーズに準備に入ってもらった。
夜の道に、ぼんやりと光る灯りの光が、怖さと楽しさを掻き立てる。
夜7時直前。
それまでひっそりとしていた寺の境内に賑やかな声が響き渡ってくる。
階段の下から、本堂の裏から、子どもたちと親御さんたちが、続々と集合してくる。
子ども会は手を合わせるところから始まる。
本来であれば、偈文の一つでも上げれば良いのであろうが、時間の関係で出来ず。
その後、私からこの日のプログラムと注意点を説明する。
そして、仲間に一人一人自己紹介してもらう。
その後、グループ毎に肝試しへ出発。
この日のコースは屋外と屋内をミックスしたコース。
雨の予報があって心配したが、何とかもってくれて良かった。
怖いものが苦手なグループから怖いものどんとこいのグループへと、グラデーションをなぞる様にグループ分けし、順番に出発していってもらう。
去年とは違って泣く子が続出。
「去年がカレーの甘口だとしたら、今年は中辛と辛口の間」と紹介した渾身のコースは一部の子には本当に怖かったらしい。
でも、相変わらず一部の子は憎たらしいもんで、「全然怖くなかった~!!」と自慢げだ。
「本当は怖かったくせに…」と思いつつ、そんな感想もまた私のやる気を掻き立てる言葉だ。
肝試しが終わった子どもたちから「お菓子プール」か「うちわの絵描き」のどちらかへと移動してもらった。
写真はお菓子プールに集まる子どもたち(笑)
娘と一緒にこの夏散々遊んだビニールプールを、この日はお菓子で埋め尽くし、子どもたちに好きなものを(それなりに)好きなだけお土産として取って行ってもらった。
うまい棒の威力はやっぱり半端ない!!
うちわの絵描きも想像以上に盛り上がった。
時期がややずれたため、「これから使用するうちわを作る」というよりは、「この夏の思い出をうちわに書いて記録しておこう」といったニュアンスで提案した。
また、養泉寺のチラシに多用しているスタンプを自由に押せるようにした。
「養泉寺に来た記念に!!」と呼びかけることで、「スタンプラリー」をしているような感覚があったのか、多くの子どもたちが養泉寺のスタンプを記念に押していた。
どうかこの思い出が、少しでも長く心に残っています様に…。
最後は向拝にて西瓜を皆で食べ、記念写真。
夜遅くまでこうしてお寺で時間を過ごしてくれた皆さん。
また来年もやりますので、どうかチェックの程よろしくお願いいたします!!
嵐の様な時間が過ぎて…。
後片付けは一部明日に持ち越し。
最近、ちょっとだけ封印していた缶ビールを飲む。
入浴後、即バタンQの娘を見て、壮絶な1日であったことを振り返る。
毎年「ようせんじ 夏のこども会」は、8月前半の開催です。
今年は次女の出産予定日の関係で8月後半にさせてもらいましたが、またブログをチェックしていただければと思います。
関わってくれた皆さん、本当にありがとうございました!!
by yosenji
| 2015-08-29 02:00
| 養泉寺の雰囲気を知る